
コラム
食事・運動・睡眠、どれが一番大事?|健康は三本脚の椅子でできている

ソイ「ソワちゃん。健康のために大事なことって、たくさんありすぎて、何から始めたらいいのか分からなくなることない?」
ソワ「あるね。だからこそ私は、迷ったときほど、基本に立ち返るようにしているよ。今日はそのあたりの話をしていこうか。」
健康づくりで大切なのは、食事・運動・睡眠のどれか一つを頑張ることではなく、三つのつながりとして見ていくことだと考えています。三本脚の椅子と同じで、一本が短いだけで、全体がガタついてしまうからです。
一本でも短いと、椅子はガタつく
健康づくりの基本として、食事・運動・睡眠の大切さは一般的にもよく言われています。けれど大切なのは、それぞれを別々に頑張ることではなく、三つのつながり(三本脚の椅子)として見ていくことなのかもしれません。
三本脚の椅子は、二本がどれだけしっかりしていても、残る一本が短ければガタつきます。そして厄介なことに、座っている本人には、どの脚が短いのかがすぐには分かりません。分かるのは、「なんとなく安定しない」という感覚だけです。体の不調も、これによく似ているように思います。
食べること、動くこと、眠ること。この三つは、それぞれ別の役割を持っています。けれど実際には、どれか一つだけで成り立っているわけではありません。一本の状態がほかの二本にも響き、その積み重ねが、体全体の安定を左右していきます。
なぜ睡眠が足りないと、食事まで乱れるのか
眠りが足りない日。夕方になると甘いものがほしくなったり、濃い味の手軽なものを選びたくなったりします。これは特別なことではなく、睡眠が不足したときに自然と起こりやすい反応のひとつです。
睡眠が不足すると、食欲を増やす方向に働くホルモンであるグレリンが増え、満腹感を伝えるホルモンであるレプチンが減ることが知られています。さらに、脳が疲れていると、手早くエネルギーになりやすいものを選びやすくなるとも考えられています。
そう考えると、甘いものや濃い味のものに手が伸びるのも、椅子の脚が一本短くなって傾いているのと同じで、ごく自然な反応とも言えます。意志が弱いからではありません。
食事は、眠りのリズムにも関わっている
逆向きにも、影響は流れます。眠りに関わる体の働きは、食事の内容や食べるタイミングとも無関係ではありません。とくに朝のとり方は、体内時計を整える合図のひとつになると考えられています。
ただ、ここでいう「朝食」は、何が何でもしっかり食べなければいけない、という意味ではありません。朝からしっかり食べた方が調子のいい人もいれば、少し時間を置いて軽めにとる方が合う人もいます。大切なのは、一般論に自分を合わせることより、自分の体にとって無理の少ない形で、朝のリズムを整えていくことなのだと思います。
そう考えると、食事は空腹を満たすための行為というより、一日の流れを整えていくための土台のひとつなのかもしれません。
運動は、単独では成り立たない
三本目の脚が運動です。日中に体を動かした日は寝つきがよくなったり、眠りが深くなりやすかったりする。これは、多くの方が体感としても持っていることではないでしょうか。
ただし、運動だけを切り出して増やせばいい、という話ではありません。体を動かすにはエネルギーが要りますし、動いたあとの回復には、たんぱく質をはじめとした栄養が必要です。食事が足りないまま運動量だけ増やせば、疲れが抜けにくくなり、かえって調子を落としてしまうこともあります。
また、睡眠が足りなければ、体を動かす気力そのものが落ちやすくなりますし、筋力づくりや疲労からの立ち直りにも影響が出やすくなります。動くこと、食べること、眠ることは、きれいに分けられるものではなく、こうして互いに影響し合っています。
弘前市のように雪の多い地域では、冬のあいだ歩く量が自然と落ちます。季節によって短くなりやすい脚がある、ということも、頭の片隅に置いておいていいのかもしれません。
「何が一番大事か」より、「どこが短くなっているか」
よく「食事・運動・睡眠のうち、どれが一番大事ですか」と聞かれることがあります。でも私は、あまり順位をつける意味はないように感じています。大事なのは、どれが一番上かではなく、今の自分にとって、どの脚が一番短くなっているかです。
眠れていないのか。食べ方が乱れているのか。動きたくても動けないのか。そこが見えてくるだけでも、整え方はずいぶん変わります。
そして、一本を見直すことは、ほかの二本にも影響していきます。夜、十五分だけ早く布団に入る。朝、五分だけ落ち着いて口にする。一駅だけ歩く。それくらいの小さなことでも、椅子全体の安定は少しずつ変わっていくのだと思います。
健康づくりは、全部を一度に変えることではなく、続く形を見つけること。だからまずは、一番短くなっている脚を見つけるところからでいいのだと思います。
Soi が関われること、関われないこと
一番はっきり関われるのは、動くことの入口です。腰や膝が痛い、肩が重い、という状態では、そもそも「動こう」という気持ちになりにくくなります。歩いた方がいいと頭で分かっていても、その入口に立てない。そういうときに、まず体の負担を見直していくことは、運動に向かいやすくするための補助になるはずです。
睡眠に対しては、直接ではなく間接的に関わります。ただ、Soi(ソイ)はここをとても大事に考えています。
眠りの浅さや、朝に疲れが残る感じ。その理由がすべて体にあるわけではありません。生活のリズム、考えごと、部屋の明るさ——原因は人それぞれで、整体でそのすべてに手が届くわけではないです。
けれど、寝返りのたびに痛む、肩が張って寝つきにくい、という状態は、たしかに眠りの邪魔になります。体の緊張をゆるめることで、その邪魔を減らしていくところまでは関われるかもしれません。
そして実際に、施術後にいちばん多くいただくのが「朝の目覚めがよくなった」というお声です。狙って出したというより、全身をていねいに診ていった結果として、いちばん多く返ってきた言葉がこれでした(感じ方には個人差があります)。
眠りについては、これからコラムでもあらためて掘り下げていくつもりです。施術の話だけでなく、日々の中で試せることも含めてお伝えできたらと思っています。
食事については、施術で変えられるものは何もありません。ただ、臨床検査技師として医療の現場で学んできた視点も含めて、体の状態を数字や仕組みから見る感覚を、日々の整え方のヒントとしてお返しできたらと思っています。
ソイ「全部ちゃんとしなきゃ、って思ってたけど、一番短い脚を探せばいいんだね。」
ソワ「そういうこと。まずは自分の椅子、どの脚が短いか見てみよう。もし『動きたいのに、体が重くて動けない』が一番短い脚なら——弘前市で全身を診る整体をお探しなら、一度 Soi(ソイ)を頼ってみてね🌿」
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※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の効果や治癒を保証するものではありません。効果には個人差があります。睡眠や体調について気になる状態が続く場合、また症状が強い場合や長引く場合は、医療機関にご相談ください。