
コラム
寝ても疲れが取れないのはなぜ?体の緊張と休まりにくさの話

ソイ「ねえソワちゃん。仰向けで寝ようとすると、なんだか腰が落ち着かなくて…。気づいたら横向きになってるんだ。」
ソワ「あー、そういうの多いよね。あとね、足が重だるくて寝つけないっていう人も多いの。今日は『寝ても疲れが取れない』を、体のほうから見てみよっか。」
寝ても疲れが取れない理由は人それぞれですが、整体院 Soi(ソイ)でよく伺うのは、たとえばこんな形です。仰向けになると腰が浮いて、寝ているあいだに体が休まらない。あるいは、足が重だるくて眠りに入りにくい。どちらも、日中に固まった体の緊張が関係していることがあります。
朝の光の話は、たぶんもうご存じだと思います
朝、光を浴びる。寝る前にスマートフォンを見ない。眠りについて調べたことのある方なら、もう何度も目にしているはずです。
理屈もご存じかもしれません。日中に働くセロトニンを材料にして、夜になるとメラトニンがつくられる。そのスイッチを入れるのが朝の光だ、という話です。(食べ物とのつながりは食事・運動・睡眠の話でも触れています)
ここでは、その説明を繰り返しません。すでに試したうえで、それでも変わらないから、この記事を開いてくださったのだと思うからです。
まず、仰向けになって確かめてみてください
いま床やベッドの上で仰向けになれるようでしたら、少しだけ試してみてください。1分もかかりません。
- 腰と床の隙間に、手のひらがすっと入りますか。こぶしが入るようなら、腰が反り気味かもしれません
- 仰向けのまま、肩を上げずに鼻から大きく息が吸えますか
- 夕方から夜にかけて、ふくらはぎが重い、あるいは足がむずむずして落ち着かないことはありませんか
上の2つに心当たりのある方と、3つめに心当たりのある方とでは、夜に起きていることが違います。両方あてはまる方もいらっしゃいます。
そして、どれにも当てはまらなかった方もいると思います。ここから先に書くのは、あくまでSoi(ソイ)でよく伺う形を2つ挙げたものです。引っぱっている場所は、人によって本当にさまざまです。
仰向けで腰が浮く人は、寝ているあいだ体が休まりにくい
腰と床の隙間にこぶしが入る方は、反り腰気味になっているのかもしれません。デスクワークや運転など、長く座る時間が多い方に目立ちます。
座り続けると、股関節の前側と腰まわりがこわばってきます。すると立ち上がっても骨盤が前に倒れたままになり、仰向けになったときに腰が浮きます。
ここからが本題です。腰が浮いているということは、背中とお尻の一部だけで体を支えているということです。体重を受け止める面積が減るので、そのぶん一か所に力が集まりやすくなります。硬い床やマットレスの上だと、なおさらです。
だから体が痛くなり、無意識に寝返りが増えます。眠れないわけではないけれど、寝ているあいだ体が休まりにくい。朝起きたときに腰が痛い、体が固まっている。そうおっしゃる方に、この形は多いです。
今夜できること:膝の下にクッションや畳んだバスタオルを1つ入れてみてください。腰の反りがゆるみ、背中を床に預けやすくなります。それだけで朝の感じが変わる方がいます。
Soi(ソイ)でも、これまで仰向けで寝られなかった方が、股関節の前側と腰まわりをゆるめたあとに「久しぶりに上を向いて寝られました」と教えてくださったことがあります。(感じ方は人それぞれです)
足が重だるい人は、眠りの入口でつまずいている
もうひとつが、足のタイプです。立ち仕事や、一日中歩き回るお仕事の方に多く見られます。
ふくらはぎや足裏がこわばったまま夜を迎えると、布団に入ってからも足の置き場所が決まりません。重だるい、むずむずする、動かしたくなる。そうしているうちに時間が過ぎていきます。
こちらは、寝てからではなく眠りに入るまででつまずいている状態です。同じ「寝ても疲れが取れない」でも、中身がまったく違います。
今夜できること:壁に足を上げて3分ほど休むか、足首をゆっくり回してみてください。強くほぐす必要はありません。痛いほど力を入れると、体は逆に身構えます。
Soi(ソイ)では、足まわりをゆるめたあとに「気づいたら寝てました」という方もいました。
なお、じっとしているときに脚の強い不快感が続いて動かさずにいられない、という状態が毎晩のように続く場合は、背景に別の原因があることもあります。一度医療機関にご相談ください。
マットレスを買い替える前に、乗せる体のほうを整える
「寝ても疲れが取れない」と検索すると、まず出てくるのが寝具の話です。マットレス、枕、掛け布団。
寝具が大事なのは、そのとおりだと思います。ただ、順番の話をさせてください。
洗濯物を干すとき、しわくちゃのままハンガーにかけても、しわは取れませんよね。どれだけ良いハンガーを買っても、干す前に一度パンと伸ばしてやらないと、乾いたときの形は変わりません。
マットレスはハンガーです。乗せる体のほうが、しわくちゃのままかもしれない。
良いマットレスは、体を面で受け止めてくれて、体圧を分散させてくれます。ただしそれは、体がその上にちゃんと預けられていればの話です。腰が浮いたままだと、受け止めてもらえる面積そのものが減ってしまいます。数万円をかけても、浮いている部分は浮いたままです。
足が重だるいタイプの方も同じです。寝具を替えても、日中こわばったままのふくらはぎは、こわばったままです。
買い替える前に、まず体のほうを一度整えてみる。その順番のほうが、結果的にお金も無駄になりにくいと、Soi(ソイ)は考えています。
試しても変わらないときに、残っているもの
ここまでに挙げたことは、どれも今日からできます。ぜひ試してみてください。
そのうえで、ひとつだけ。
ご自分でゆるめられるのは、たいてい「自分で気づいている場所」だけです。
けれど、腰が浮いている方の場合、固まっているのは腰そのものではなく、股関節の前側だったりします。足が重だるい方も、ふくらはぎではなく、お尻や足裏のほうに原因があることがあります。
体は一枚の網タイツのようなもので、どこか一か所をつまむと、離れた場所まで引っぱられます。引っぱっている側は、自分では気づけません。気づけないから、触りに行けません。
これは、ここまでに挙げた2つの形にあてはまらなかった方も同じです。むしろ、心当たりのある場所が見つからない方ほど、離れたところから引っぱられていることがあります。
試してみて変わらなかったとしたら、まだ届いていない場所が残っているのかもしれません。
ソイ「ぼく、腰が浮いてるほうかも…。今夜、膝の下にタオル入れてみる!」
ソワ「うん、まずはそこから。ただね——引っぱっている場所って、たいてい自分の目が届かないところにあるんだ。心当たりのある場所をゆるめても変わらなかったら、探す場所が別にあるかもよ。弘前市で全体をみてもらう整体をお探しなら、一度 Soi(ソイ)の施術を受けてみて🌿」
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※眠れない状態が長く続いている、日中に強い眠気があり仕事や運転に支障が出ている、寝ている間のいびきや呼吸についてご家族から指摘されたことがある——こうした場合は、まず医療機関にご相談ください。
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の効果や治癒を保証するものではありません。効果には個人差があります。症状が強い場合や長引く場合は、医療機関にご相談ください。